おしっこするときに痛い
以下のような病気が考えられます。
前立腺炎
前立腺に炎症を起こし、慢性の場合、排尿痛・残尿感・下腹部の違和感などの症状がでます。急性の場合、細菌が原因で化膿し、高熱を伴います。時に尿が出なくなります。デスクワーク・運転など座位が多い仕事の方に慢性前立腺炎は多いようです。前立腺肥大・尿道狭窄などによる排尿障害も原因となります。
検査
検尿・前立腺の触診・排尿機能検査
治療
慢性の場合は薬の内服。
急性化膿性の場合は点滴等治療及び前立腺肥大や尿道狭窄に対する手術も行います。
膀胱炎
排尿痛・残尿感・血液が混じる等の症状がおきます。多くは細菌感染で起こりますがストレスに起因するものもあります。(おしっこを我慢するのも、その一つ)
検査
尿検査
治療
抗生剤の内服
※内服による改善が見られない場合は、膀胱がん・尿路結石・排尿障害に起因する場合があるので、
その際は、X線検査(X線CT・X線写真)、排尿機能検査、膀胱鏡等の検査が必要です。
膀胱がん
多くは血尿で見つかります。進行すると排尿痛・血尿による尿閉・浮腫(リンパ節転移)・腎不全(水腎症)・貧血・全身の転移をきたし死に至る病気です。また喫煙者の割合が高い統計があります。
検査
CT・膀胱鏡・細胞診
治療
内視鏡治・薬物注入(抗がん剤・BCG)・開腹手術(膀胱を摘出)・抗がん剤点滴・内服
※病変が浅ければ内視鏡切除し、膀胱を温存します。深ければ膀胱を摘出。
転移がある場合、抗がん剤の治療を始めます。
膀胱結石
排尿痛・残尿感・血尿などの症状があらわれる。
入院で膀胱カテーテルを長期留置している場合は詰り易く、排尿障害(前立腺肥大・尿道狭窄など)をおこします。
検査
X線CT・X線写真・膀胱鏡
治療
内視鏡的砕石 (同時に前立腺肥大症の治療も有効です)