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背中・腰がだるい・痛い

以下のような病気が考えられます。

腎尿管結石

尿にはカルシウム(Ca)等、結晶化する成分が含まれ、腎臓内の尿の通り道に沈着したものが腎結石です。シュウ酸Ca結石が最も多く、その他、尿酸結石・シスチン結石などがあります。前者は通常のX線写真に写りますが、後二者は見えづらく、CT検査が有効です。また、結石が尿管に落ちると尿管結石となり、痛み・血尿・熱などの症状がでます。
結石によって尿の流れが閉塞すると尿路感染を生じ高熱がでます。悪化すると敗血症となり、稀に死に至ります。結石の原因は、体質も考えられますが、食生活(高カロリー・不規則・コーヒー紅茶の多飲)、肥満、高血圧、骨粗鬆、長期臥床などが挙げられます。

治療

治療は薬物治療の他、体外衝撃波砕石(体の外から機械を当てて結石を破壊:ESWL)または内視鏡的砕石(腰椎麻酔で内視鏡を尿管に挿入しレーザーで砕石:TULレーザー)を行います。

腎盂腎炎

腎臓に細菌が入り込み炎症を起こした状態。背部痛・高熱をきたします。膀胱炎が原因の場合は排尿痛を伴います。単純性膀胱炎がこじれて腎盂炎を発症する場合が多いですが 排尿障害が原因の場合もあります。また尿管結石が原因の場合は、結石治療をしないと治りません。腎盂腎炎を繰り返す場合は、腎機能低下をきたします。しっかり治療が必要です。

検査

尿検査・X線CT・X線写真・血液検査

治療

点滴治療・抗生剤・結石治療・排尿障害の治療

腎がん

進行すると血尿・痛み・腹部腫脹・発熱で見つかります。症状がなく、CT・超音波検査等で発見される場合が多い。この病気が抗がん剤が無効で、転移があっても原発巣の摘出が有効です。術後、薬物治療をする場合があります。

検査

CT 超音波

治療

腎摘出 薬物治療(インターフェロン 分子標的薬剤)